9月4日は「虫時雨(むししぐれ)」、左脳で聞く音
鳴きしきる虫の音を時雨の音にたとえていったもの。
時雨とは、降ったり止んだりする小雨のこと。
音を時雨にたとえたものには、ほかに、「蝉時雨」や「川音(かわと)の時雨」がある。
日本人は、虫の鳴き声を左脳でも聞く数少ない民族とのこと。
右脳しか使わなければ、単なる物音や雑音としてしか聞こえない虫の鳴き声を、
日本人は虫の「声」として言葉として聞いている。
右脳で感じた音を、左脳で翻訳し、また、右脳で感じるという作業を繰り返しているのだろう。
それは、相手の言った言葉から、その気持ちを汲み取る作業と似ている。