「しし」とは、けもの一般をさす。肉のことを「しし」といったことから、主に、肉を食用にした猪や鹿をさすとのこと。ここでは「鹿」の漢字を当てている。
田畑を荒らすけものたちを追い払うために作られた添水(そうず)、鳴子、威し銃(おどしじゅう)など、すべてを鹿威という。
日本庭園などで、水を通した竹筒が石を打つ音。これは、添水と呼ばれるもので、僧都(そうず)とも書く。
静かな空間に、コン・・・・・コン・・・・。 と刻むリズムは、心地よい安らぎを醸し出してくれる。
こんなやさしい音で、けものを追い払ったなんて、心のゆとりを感じる。自然と共存していた人々だからこそ、こんなに自然に溶け合う音を作り出せたのだろう。
---- 母屋の軒先に、南部鉄の風鈴を提げてみた。 風が奏でるあの澄んだ音、
先人の知恵に脱帽する。
ロンドン在住の内田光子、昔ドイツでの学会で一緒になった人、複数から教えられた(その経緯はどこかのBLGに書いた、、)Mozart専門のピアニスト。その人が、どこかで言っていた;
「演奏で一番難しいのは間(ま)。音の無いこの時間をどう捉えて、どのようにして表現できるかどうか、それがポイント、、、」